桃栗三年柿八年

夫婦のこと書いています

新婚生活

現在でも家の問題ってあるのでしょうか。

親の反対を押し切っての結婚。

結婚する相手は自分が決めると言い切って親と縁切り。

 

なんとか就職した大手自動車会社の社宅で始めた新婚生活。

甘い生活とはほど遠い、古い、狭い2Kの社宅は隙間風が入るような建物でした。

それでも愛する相手と過ごせるのですから、何もかもが幸せに感じたものです。

 

妻は小さな出版会社に勤めていました。

デザインをやりたくて面接に行った会社で採用されたのですが、パソコンのMacが使えたことで広告用DTPデザインの担当になりました。

私も交代勤務でお互いの休日もなかなか合いませんでしたが、一緒にいる時間は暇さえあれば抱き合ってセックスをしていました。

そうすることでお互いに愛を感じていたのかも知れません。

 

結婚から4年、結婚生活もマンネリ化した頃に私はリストラされました。

バブル崩壊の影響で工場が閉鎖。

早期退職という形で僅かな上乗せ金を貰い、中規模の半導体メーカーに転職。

転職後に妻の通勤に近い場所に郊外型マンションを購入しました。

携帯電話が普及始めた頃で業績も良く、安泰に思われましたがこの会社も10年後には退社することになります。

妻も順調に仕事には恵まれてポストも与えられていましたが、もっと自由に仕事がしたいと、会社や下請けの数人でデザイン会社を立ち上げました。

 

この頃ちょうど最初の子を妊娠。

私も妻も幸せの絶頂を迎えるのですが、人生というのは良いことばかりではありません。上り調子もいつまでも続くことはなく、出版不況という言葉が聞かれるようになると嫁の仕事は大変になっていきます。

 

そして二人目の妊娠。

ここから本格的にセックスレスへ突入していくことになります。