桃栗三年柿八年

夫婦のこと書いています

妻の生い立ち

私の妻は決してセックスが嫌いというタイプではありませんでした。

むしろ結婚前は積極的なタイプだったと思います。

今まで付き合った女性の中で裸の相性も一番良かったのが妻です。

異性の経験人数も妻の方が私より多いのです。

よく、嫁を娶るなら経験は少ない方が良いという考えの人がいますが、私はそれだけ妻は男に対して魅力的な女性だと思っています。

そういう雰囲気を持つ女性だから惹かれたのもあります。

 

女性は過去の男の話をさせると嫌われると言われますが、妻は全て包み隠さず話してくれました。と、言うのも、結婚してから知られて嫌われるなら話しておきたいと自ら話したのです。

異性関係でそういうトラブルもあったようで、全てを受け入れる人でなければ好きにはならないと決めていたようです。

 

そんな妻の考えには育った家庭環境にも少なからず影響があります。

妻は母子家庭ですが、妻の家庭は離婚、再婚を三度繰り返し、引っ越し、転校も多く家庭そのものがギクシャクした環境で育ちました。

小学生の頃は牛乳配達で小遣いを稼ぎ、腹違いの妹の面倒を押しつけられて、家庭というものがドラマの世界の中だけという感覚だったようです。

高校、大学も奨学金とアルバイトで自分で通い卒業し、親の金で大学を出た私とは努力も苦労も雲泥の差でした。

 

そんな妻をなんとか口説き落として同棲を始めるのですが、妻の意識の中には私がいつか妻を捨てて他の女性を好きになるのでないかという不安が常にあったようです。

私が異性にモテるとか、イケメンということは全くないのですが、妻の母親が離婚を何度も経験しているだけに、男はそういうものだと幼い頃からの刷り込みがあったようです。

妻は特に私の女性の知り合いに対しては過敏に相手に反応し、時には私に対してヒステリーに怒ることも多々ありました。

職場に女性が多い関係で懇親会や飲み会があっても、私は酒を飲まずに早々に帰宅しなければ妻の機嫌が帰宅時間に応じて変化するという具合でした。

 

それは妻が私を愛している故の行為だと思っていたのですが、単純にそれだけではなく自分を理解してくれない不安とストレスが積み上がった結果でもあったのです。

そして、そのストレスは私だけでなく幼い我が子にも向けられることになります。